課題解決事例006 Y建築設計事務所

外光で店内の温度管理が難しく、商品の鮮度が落ちてしまう懸念が… 独自の感知センサーで調光フィルムのON/OFFを自動化!

設計担当者の悩みとは

食品スーパーを運営するM社より建築デザイン・インテリアデザインの依頼を受けたY建築設計事務所では、店舗の開口部に関するデザイン・設計に苦慮していた。

ワクワクしながら買い物ができるマルシェのような空間を演出するために、店内には吹き抜け広場を設けるなど太陽光を十分に取り込み、活用するデザインを検討していたが、直射日光により商品の鮮度を落とす可能性が指摘されていた。

直射日光を取り入れた開放感のあるデザインをおこなうも、生鮮食品の鮮度管理が難しくなってしまい…

日々のお買い物に地域のお客さまが来店する食品スーパーM社の新店舗。今回の物件では間口が広く取れる区画を生かし、開口部のガラス面を広く取ることで店内の様子が外からも見えるようにし、通行人の興味を引き、店内への誘因効果を図るデザインを検討していました。

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「当初の目的に加えて、お客さまにワクワク感を感じていただける面白いデザインというご要望にお応えすべく、ヨーロッパのマルシェ(屋外市場)のような雰囲気の中でお買い物を楽しんでいただける空間をイメージしてデザインを検討しておりました。」(Y社)

デザインが進行するにあたり、施主のM社内であまり多くの太陽光を取り入れすぎると、店内の商品の劣化が早くなりロスにつながりかねないとの懸念が出るようになりました。

また、店内の室温が高くなることで空調も非効率となり、余計に商品の鮮度維持が難しくなるなど、懸念は大きくなる一方でした。

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「生鮮食品を扱っている店舗なので、直射日光をいかに防ぐかという点は大きな課題でした。当初は、電動のロールスクリーンやブラインドを使う案も出ましたが、美観的にできればつけたくありませんでした。また、M社の意向としても、なるべく店舗スタッフの管理や作業の手間を削減する方向で検討してほしいとのご要望でした。」(Y社)

困ったY建築設計事務所のデザイナーは、ガラスメーカーの日石硝子工業に相談してみることにしました。

 

課題のポイント

 
  • ガラス面の開口部を広く取り、太陽光を十分に取り入れることでマルシェのような雰囲気が出る店舗としたい
  • ガラス面には美観的に電動のロールスクリーンやブラインドは使用したくない
  • 店舗のスタッフに管理・作業の手間をかけさせたくない