課題解決事例005 L建築設計事務所‐小学校
せっかくのトップライトがこども勉強環境を考えると再考になり…光の拡散性が7倍以上に!こどもに優しい教室を実現!
設計担当者の悩みとは
小学校の建築設計を請け負ったL建築設計事務所では、トップライトの設計に苦慮していた。
トップライトを確保し明るい教室を実現する計画ではあったものの、外光が入ると室内が局所的に暑くなり、空調の効率および費用を考えればトップライトを設置するべきかどうか検討する必要が出てきたからである。
トップライトを活用した室内を実現したいが、こどもたちへの悪影響も懸念される状況で…
学校の設計プランを請け負っていたL社だが、今回のプランではトップライトを活用し開放感のある室内を実現し、これまでにないような環境でお子さまを育てたい親御様へのアピールにつなげたいと考えていた。
しかし設計が進行するにあたり、トップライトから外光を取り入れると部分的に光が集中し、勉強に対する光としてはこどもにとって明るすぎると指摘がありました。とはいえ、トップライトを塞いでしまっては今回の設計のポイントが消えてしまいます。
また、局所的に室温が暑くなりやすいため、空調で調整しようとすると必要以上に空調のコントロールシステムを高度にしたり、空調を強めたりとあまり良い案とはなりませんでした。
困ったS氏含むL社の設計部メンバーは、ガラスメーカーの日石硝子工業に相談してみることにしました。
課題のポイント
- トップライトを活用し、明るく開放感があり勉強に良い光を取り入れた室内を創りたい
- トップライトから入る外光は、局所的に室内を明るくし勉強する光としては明るすぎる
- トップライトから入る外光が、局所的に室温を高める可能性がある