課題解決事例010 S建築設計事務所‐マンション

外部の建物からの視線に懸念が… NGRAで外部視線カットと耐久性の両立が可能に!

検討の背景とは

都心の大型マンションの設計を受注したS建築設計事務所では、ベランダの開放感を演出するためにグラデーションシートを活用する計画を進めていた。
通行者からの視認をカットしつつ、居住者からは開放感を演出するためにグラデーションシートを検討していたが、メンテナンスコスト削減の観点からさらなるブラッシュアッププランの必要性が社内であがっていた。

外部に面するベランダにグラデーションシートを使うと耐久面が不安と指摘されてしまい…

都心の大型マンションでは、近年居住者からもベランダからの開放感に対する要望が多くあがっており、デザイナーのK氏は居住者のニーズを満たすべく、デザイン・設計プランを進めていた。

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「グラデーションシートは過去の物件でも活用したことがあったので、イメージに違和感はなくスムーズに設計・デザインも進行している認識でした。」(S建築設計事務所 K氏)

しかし、デザインが進行するにあたり、施主の役員の1人から、グラデーションシートだと剥がれてきた際のメンテナンスコストが高額になりかねないので、メンテナンス頻度が下がる工夫がほしいとの要望が出てきました。

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「ベランダガラスのグラデーションに、シートを上張りする以外の方法は考えたことがなかったので、そもそもどのように進めるべきかイメージがついておりませんでした。ガラス材を変えることがどの程度可能なのかも分からなかったので、まずは相談するところから始めようと思いました。」(K氏)

困ったデザイナーのK氏は、ガラスの発注を検討していた日石硝子工業に相談を持ちかけることにしました。

 

課題のポイント

 
  • 居住者からは室外に向かって開放感を感じるデザインとしたい
  • マンション外の通行者からベランダ内が見えないように視線をカットする仕様を入れたい
  • グラデーションシートだと剥がれることによるメンテナンスが発生するので、メンテナンス頻度を下げたい