課題解決事例011 K化粧品メーカー店舗デザイン部

プライバシーを保つスペースを確保するも、フロアに圧迫感出ると指摘が… 液晶調光ガラスでお客さまのプライバシー確保と開放感の使い分けが可能に!

検討の背景とは

K化粧品メーカーの店舗デザイン部では、百貨店のフロア改装に伴う店舗リニューアルに関するデザインの協議を進めていた。

次のリニューアルのコンセプトでは、自社ブランドのスキンケア製品力を最大限にアピールするために、エステサロン品質のビンルームを併設することが、お取引先バイヤーに評価されていたため、キャビンルームをお客さまに満足いただけるスペースとして提供するためのプライバシー確保方法が重要となっていた。

通行客から見えないようにプライバシーを確保する間仕切りを設置しようとするも、フロア全体の開放感が損なわれると指摘されてしまい…

キャビンルーム内でスキンケアのサービスを受けるお客さまはメイクを落とすこともあり、通行客からの視線が気にならないような空間を作る必要があります。K社の店舗デザイン部では、上手く間仕切りを配置することで、キャビンルーム内が通行客から見えないレイアウトを検討していました。

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「化粧品フロアは1メーカーずつのスペースがそこまで広く取れませんが、間仕切りを上手く配置しつつ半個室のような空間を作ることで、お客さまにプライベートな空間を提供できるように検討しておりました。」(デザイナーM氏)

しかし、店舗プランについての提案を百貨店バイヤーに提案すると、通路に化粧板の間仕切りを設置することで、隣接ブランドやフロア全体の開放感が損なわれるため、別の方法を提示してほしいとの指摘が入りました。

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「化粧板でないとするとガラスにしてカーテンを設置するなどの案が考えられますが、高級ブランドである当社ブランドイメージに馴染みません。また、カーテンは汚れが出始めるとお客さまの印象も悪いので、余計にメンテナンス頻度が必要になってきます。」(M氏)

困ったデザイナーのM氏は、今回の施工を依頼する予定であった店舗施工会社に間仕切りの材質について相談を持ちかけることにしました。

 

課題のポイント

 
  • キャビンルームはお客さまのプライバシーが確保できる空間を作りたい
  • 化粧品フロア全体や隣接ブランドとの開放感を損なわないデザイン・レイアウトとしたい
  • 高級ブランドのブランドイメージが担保できる材質の造りとしたい